◆繭玉が出来るまで◆

繭ってどうやってできるの?

繭ができるまで
繭は蚕が口から吐き出す繊維でできています。

蚕(かいこ)が蛹(さなぎ)から成虫になるまで、外敵から身を守るために自分でつくった楕円球体のシェルターなのです。

寒さや暑さに強く、紫外線などの太陽光線からも身を守ってくれます。


昔ながらの飼育法で手間・暇・愛情込めて育てられる蚕(かいこ)は、ふりそそぐ太陽の恵みをたっぷり吸収し、栄養豊富な桑の葉を餌とします。

桑の葉は、蚕のエサとして広く知られていますが、実は古くから薬効が注目されていました。

高血圧・糖尿病・滋養強壮などに効果があるそうです。

鉄分やカルシウムなどのミネラルが豊富で、ほかにもビタミンB1・カロチン・亜鉛・ポリフェノール・アントシアニン・フラボノイドなどたくさんの栄養素が含まれています。

これだけ栄養豊富な桑の葉の中でも含有率の最も高いタンパク質が酵素の働きにより各種アミノ酸に分解されます。

蚕(かいこ)の体内に吸収されたアミノ酸は絹糸腺に移り、そこで絹のタンパク質に合成されるのです。

ですから繭の繊維事態も栄養満点なのもうなずけますよね。

繭玉の完成

繭ができるまで

こうして育った蚕(かいこ)は、約20日の間に4回もの脱皮を繰り返します。
4回の脱皮終えた蚕の体は、白色からあめ色に変わります。

それを見計らって「まぶし」と呼ばれる仕切りのような繭を作るため工夫された道具に移します。
この仕切られた個室に移された蚕は、2〜3日間ひたすら糸を吐き続けて繭を完成させるのです。


さらに繭糸は蚕が餌を食べた後、生理的な変化により体内の絹糸腺から分泌されるので、外から汚染される機会が非常に少ないのです。

それに蚕(かいこ)は非常に繊細な虫で、桑が汚染されていたり、飼育環境に問題があったりすると直ちに糸を吐くのを中止してしまいます。
ですから羊毛や綿、麻など外界からの汚染を受けやすい繊維に比べ、繭糸はとても清潔といえます。

糸を吐き、繭の中で蛹になった蚕は、約2週間で成虫(蛾)となって外へ出てきます。
その前に繭から蛾が出てこないように熱風乾燥などで殺してしまいます。

こうして中の蛾を取り除いた状態で、私たちの手元に繭玉が届けられます。