◆繭玉の成分について◆

1個の繭玉は約1500mの極細の繊維がくるくると、玉を巻いてできていています。
その玉が解れないように、糊状の液体で固められています。

この繊維と液体が繭玉の2大成分「フィブロイン」と「セリシン」です。

タンパク質繊維の「フィブロイン」が約70%、繊維の接着剤的な役目を果たす粘液状の「セリシン」が約30%で構成されています。

フィブロインとは?

繭玉の成分について
非常に極細の三角形のやわらかな天然繊維で、内部には細かい透き間がたくさんあり、摩擦に弱くこすると表面がはがれて、繊維がささくれてしまいます。

それが不要な角質や毛穴の汚れにひっかかり、無理なく取り除いてくれるのです。

毛穴のような細かい場所でも、やさしく奥まで入り込み、汚れを落とすことができます。

フィブロインをパウダー状にしたものも研究開発され、それには脂肪を取り込みやすい無数の小さな孔があり、体内で脂肪を吸着し体外に排出するという働きをすることがわかっています。

【フィブロインのはたらき】

●極細繊維シルク(生糸)の原料
グリシン、アラニンなどの小さな無極性アミノ酸が全体の約74%を占めています。
そのため結晶性が高く、分解しにくく、水に溶けにくい性質をもっています。
これがシルクの強い繊維として使用される特性なのです。

●高タンパク質低カロリーの機能性食品素材
本来絹糸の原料として使われていたので、結晶性が高く難消化性の食物繊維なのですが、これをパウダー状にしたものは、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールのLDL-コレステロールを低下させるだけでなく、肝臓中の脂質も低下させる働きをすることが、研究の結果わかってきています。

セリシンとは?

繭玉の成分について

繊維(フィブロイン)の隙間を埋めて、まゆ全体が水分を奪われ乾燥しないよう、保護する役割を担っています。

この「セリシン」とは、保湿効果の高いアミノ酸である「セリン」の他、18種類ものアミノ酸を含むシルクプロテインのことを言います。

人の持つタンパク質(アミノ酸)と非常によく似ているので、人の肌ととても相性がいいんです。

【セリシンのはたらき】

●保湿に優れている
セリシンは水分を含みやすく、人の髪や皮膚の角質層の主要タンパクであるケラチンにも同様に結びつきます。
そのため、肌に塗られたセリシンは表面でバリア膜を張り、肌の水分を保持する、保湿性の高い成分です。

●紫外線を吸収
セリシンは人体に有害とされる紫外線を吸収する性質があるそうです。
人体にとってもっとも有害とされる紫外線波長200〜300NMの紫外線の透過率のみが急激に下がることが分かりました。
これは、カイコが厳しい環境の中で生き抜こうとするうちに獲得した、生理機能からきているそうです。

●活性酸素の働きを抑える
肌の中の活性酸素は、メラニン色素生産の原因となる酵素チロシナーゼの働きを活発にさせます。
つまり、お肌を老化させる原因ですね。
近年、セリシンには活性酸素の働きを抑える能力があることが明らかにされました。
セリシンの活性酸素の働きを抑える能力は、ビタミンCと同じレベルで、シワやシミなどの皮膚の老化を防ぐ作用があると言われています。